斑目春樹さん

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110324-OYT1T00138.htm?from=navlp

読売新聞の記事を転載しますが、

福島第一原発の事故後、23日夜に初めて、報道陣の前に姿を見せた班目(まだらめ)春樹・原子力安全委員会委員長は「電源の喪失は深刻で予想を超える早さでトラブルが次々発生、技術陣の対処能力を超えた」と指摘。

 津波という想定外の自然災害に極めてもろかった原発技術の限界を認め、「震災時にも電源を容易に確保できるなどの耐震機能が必要だ」と、反省をこめて語った。

 事故直後、同委員長は、菅首相に呼び出され、官邸などで原子炉の構造や事故時の対処法などを解説したという。12日、ヘリコプターに同乗して菅首相を現地に案内した。視察中は、原子炉建屋内部で事故を処理できると見込んでいたものの、帰京直後に水素爆発が起こるなど、「トラブルが重なり、多くの対処が後手に回ってしまった」と説明した。

 炉心への海水注入は、津波による被害の判明直後に決断したが、圧力を抜く弁の開閉にも、電源が必要だったことなど、「予想外の障害が重なり、注入までに数時間を要してしまったことも悔やまれる」としている。

 事故や放射性物質の放出データなどを評価し、わかりやすく伝えるという委員長の役割について、会見を拒否してきた12日間を謝罪、「官邸や文部科学省へ伝えれば良いと考えていたが、今後はできるだけ市民にも事故の軽重判断、評価を伝えたい」と語った。

(2011年3月24日06時33分 読売新聞)

斑目さんとはどういう経歴の人なのか調べてみると、東大の工学部で原子力を専門とする教授らしいですね。

ネットで[班目 春樹 - 論文relation:title=斑目さんの論文を検索]したら、下記のようなものがでてきました。

原子力の安全規制の最適化に関する研究会の活動:新しい保全システムと実施

In order to make the inspection of nuclear facilities effective, mutual understanding and respect between the regulatory body and the licensees, NISA has been made considerable efforts open and yet formal relationship shall be fostered.

これは論文ではなく研究会でパネリストとして発言したのでしょうか。

mutual understanding and respect

とは、お互いに理解し尊敬の念を持つということになるけど、人間関係が良好であることを論文のアブストラクトに入れるものかな? 2ページちょっとしかないので目を通したけど、業者に何もかも押し付けているようで、こんなものが論文として成立することに驚きました。