公共の場で喫煙することへの嫌悪

2007-12-27

時々拝見するNATROMさんの所でタバコネタがありました。

先日、ユタ州ソルトレイクシティーという2002年に冬のオリンピックがあった所にスキーに行きました。ユタ州というと、モルモン教徒が多い場所柄なので、ホテルや空港にカジノがあり、タバコを吸いながらギャンブルしている人などに出くわすことがないだろうと期待していましたが、やはり喫煙者は殆ど見かけることがありませんでした。

公共の場での喫煙は市条例で禁止に近い状態になっていると、モルモン教徒であるホテルのボーイに聞きました。喫煙する際には建物の入り口から25フィート離れていないといけないということらしいのですが、幸いなことに滞在していたホテルで喫煙者を見かけることはなく、タバコの臭さに悩まされることはありませんでした。

でもアメリカで一番のスキーリゾートとされているDeer Valleyでは、レストランが入っている建物の近くでタバコの悪臭が漂ってきて気持ち悪くなりました。市条例で禁じられているのに、どこで吸っているんだ!とかなりムカついたので周りを見渡しましたが、隠れて吸っているからでしょうか、喫煙している人を見つけることはできませんでした。

子供もたくさんいる所で、自分さえ良ければ他の人のことなど関係ないとでも思っていたのでしょうか。白銀の世界の清らかな空気が、タバコの臭いがした途端に台無しになってしまいました。

このようにタバコを吸っている人がいないはずの場所でタバコの臭いがすると、禁煙派であるアタシとしても対処の仕様がなく困ります。

こうした隠れた所で吸っている喫煙者というのには非常に腹が立ちます。去年は何度か仕事の関係で都心部に何ヶ月か滞在しました。ノンスモーキングの部屋を取りましたが、なぜかタバコの臭いが漂ってくることが何度かありました。

滞在先のホテルが言うには、禁煙の階の方が喫煙可の階よりも部屋が埋まるのが早いそうです。だから、喫煙可の部屋が取れなかった喫煙者がノンスモーキングの部屋を割り与えられたということはなく、アタシの想像では他人の吸ったタバコの臭いは嫌だからノンスモーキングの部屋に泊まり喫煙したことになります。

ここ20年ぐらいの間で、公共の場でタバコを吸う人というのが激減したというのは、たまに帰国する際に実感することはします。ですが、タバコの臭いに対する嫌悪感は今も昔も同じです。だから禁煙であるはずの場所で隠れてタバコを吸う人に出くわすと、非常に不快であるだけでなく、所謂マナーの悪い喫煙者に対する怒りが喫煙者全体に対して向けられてしまうのは、タバコの臭いが嫌いな者としての自己防衛からくる反応になるのでしょうね。

このように喫煙者に対して、タバコの臭いが嫌いだから公共の場や喫煙を遠慮するようにされている場所で吸われると迷惑だと述べますと、大抵はヒステリックなだけの反論がきます。

そうした反論をする人の中に、公共の場でタバコを吸うことでその場にいる大衆の利になることがあると説得できる方がいらしたら聞いてみたいものです。

悪臭による嫌悪感、それから他人の吸った気持ちの悪い臭いが服につくなど、公共の場でタバコを吸われることで生じる迷惑についてでしたら、こちらはいくらでもあげることができますが。