米SOXがJ-SOXに似てきた?
討論 “SOX”は病原菌か福音か(2ページ目) | 日経 xTECH(クロステック)
仰ることはよく分かりますが,最近,以下の2点の理由から,J-SOXと言ってもよいのではないかと思うようになってきました。理由の第1は,「米SOX法がJ-SOXに似てきた」ということです。J-SOXという言葉の問題点は「(企業に過剰な負担を強いた)米SOX法を想起させる」点だと思います。確かに「J-SOXイコール米SOX法」という考えは,最近まで間違っていたのですが,ここへ来て米SOX法が変化してきました。
具体的には,これまで採用していた監査基準「AS2(Auditing Standard No.2)」から「AS5」に変わったのです。AS5は,リスクが大きいものから統制を整備していきましょう,という考え方にそっています。これをリスク・アプローチと呼びますが,日本版SOX法と似ています。従来のAS2自体もリスク・アプローチの考え方は採用していたのですが,実際には「チェック・ボックス・アプローチ」になっていました。チェック・ボックスとは「すべてのリスクに統制を配備しましょう」という何とも凄いやり方で,監査法人などが保守的な考え方をとったため,こうなっていたのです。
このチェック・ボックス・アプローチが企業に「過剰」な対策を迫っていたわけですが,AS5になって緩和されました。J-SOXと米SOX法では監査方法が違う,といった相違が残っていますが,監査方法についてもAS5は,AS2に比べて緩和されています。
さらに,AS5に加え,中小企業向けの内部統制のフレームワーク「Smaller COSO」が公表されたことにより,米SOX法は「画一的に統制の仕組みを整備しろ」というアプローチから解放されたと言えます。つまり「米SOX法がJ-SOXを追っている」状況になってきました。こう言うと,金融庁などが喜びそうですが。
この島田という記者はAS5を原文で読んだことがあるのかな。。。所謂「提灯記事」というやつで、誰かおべっかを使わないといけない人とか団体でもあるのかな。。。
最後まで対談を読んでいないので、続きを読んでみようかな。